Google Search Console(ウェブマスターツール)でリンクのチェックを
リンク否認の話の前に,みなさんGoogle Search Console(ウェブマスターツール)使ってますか?意外と使っていない人もいると思います。はてなブログ運営者でも,ぜひ使った方がいいですよ!というお話です。
Google Analyticsを使ってない人は少ないと思いますので(え?そうでもない?),Google Analyticsを使っている人は同じアカウントで設定すると良いですね。下記の記事が参考になるかと思います。
はてなブログにGoogle Search Console(ウェブマスターツール)を設定する方法 – MUTANT
ちなみに私は上記のリンクの方の知り合いでもなんでもありません。「サーチコンソール はてなブログ」で検索した結果,検索時に1位だった方です。Googleの検索順位1位は,このように自然リンクが増えていき,価値が高まるわけですね…というのが,この後の話の前振りです。
リンク否認って何のためにするの?
Google Search Console(ウェブマスターツール)を登録したら,次はあなたの「サイトへのリンク」のチェックです。
その前にそもそも,なぜあなたのサイトへのリンクのチェックをしないといけないのかについて説明します。実はGoogleによる検索順位の向上による集客を目指していない場合は,基本的に関係ありません。あくまで,Googleにおける検索順位の向上を目指す人向けの話です。
さて,仕組みをごくごく簡単に説明します。Google検索エンジンは,機械なので「サイトの善し悪し」を内容で判断できません。そこで,「多くのサイトからリンクされているページ/サイト/ドメインは価値がある」と判断するようになってます。
これを逆手に取ったのが,ブラックハットSEOという手法です。メインサイトの価値を高めるために,大量のサブサイトを作ってメインサイトへリンクを送るわけです(ただし,いまではGoogleのアルゴリズムが進歩して効きにくくなってます)。
こういう手法が流行して,Googleは「不自然なリンクが多くあるサイトは評価下げるよ」という立場を取るようになりました。
多くのはてなブロガーは,ブラックハットとは縁遠いことでしょう。しかし,いつの間にかあなたのサイトに,(たとえばアダルトサイトやパクリサイトからの)大量の不自然なリンクがあると,いくら頑張っても検索順位が上がらない=安定したブログ運営ができないということになりかねません。
Search Consoleで「サイトへのリンク」をチェックしてみましょう
というわけで,Search Consoleであなたの「サイトへのリンク」をチェックしてみましょう。
上記は本サイトのSearch Consoleです。先日にバズった「痴漢を疑われた場合に「電車を降りろ」と言われたらどうすべきか?弁護士さんに聞いてみた」が,16,979もリンクをもらってます。はてブパワーだと思いますが,異常ですね…。
それはさておき,
- 「検索トラフィック」
- 「サイトへのリンク」
- 「詳細」
の順に進みましょう。
そうすると,リンクのダウンロード方法が3種類出てきます。どのような違いがあるのでしょう?
- このテーブルをダウンロード:ドメインの一覧だけをダウンロード
- その他のサンプルリンクをダウンロードする:Search Consoleが認識している被リンクをURL単位でダウンロード
- 最新のリンクをダウンロードする:Search Consoleが認識している被リンクをURL単位でダウンロード
こういうことになります。「最新のリンクをダウンロードする」と「その他のサンプルリンクをダウンロードする」は似たようなものですが,「最新のリンクをダウンロードする」だと日付が見られるので,「リンクデータが更新されていないものは,消えゆくサイトなので放置してもよかろう」などの判断基準にはなります。
どのURLやドメインのリンク否認をすれば良い?
実はここはメッチャ難しいです。どれくらいブログ運営に賭けているかによると思います。そもそも,一生懸命にブログ運営しない場合は,この記事自体の価値はほとんどありません。
【実例付き】リンク否認ツールで否認する被リンクとしない被リンク | 【東雲】アフィリエイト実践論
すごく真面目に取り組みたい方は,上記の記事はかなり参考になると思います。完全にプロのアフィリエイターさんの観点ですね。「ブログこそ仕事」という方は,ここまでやるべきだと思います。
しかし,「いや,Googleから不当な評価を受けるのはイヤだけど,そこまでブログ運営に賭けているわけじゃない…」という方も多いでしょう。というか,はてなブログをやっている人で,プロのアフィリエイターさん並にガチな人は少数な気がします。
では,最低限,私がしているリンク否認の方法を公開します!
先ほどの「検索トラフィック」→「サイトへのリンク」→「詳細」で表示される上記画面で,一番左の「ドメイン」の青いリンクの上にマウスカーソルを合わせると,上記のように当該ドメインのイメージがポップアップされます。
このときに,なんかアダルトなイメージのサイトは否認するということにしています。もちろん,他にもパクリサイトや低品質なまとめサイトなど否認しないといけないサイトがあるでしょう。すべきだと思います。私がやっているのは,最低限のチェックです。このあたりは,いかにブログに労力を賭けられるかに尽きると思います。
本音を言えば,被リンク先のサイトの調査を徹底的にやるよりも,1記事でも価値がある(とGoogleにも読者にも判断してもらえる)記事を書いた方が,サイトの価値は上がると思っています。あくまで,このあたりの裁量はサイト運営者の判断です。
定期的にチェックをしていれば,異常な大量リンク(サイト攻撃)があったときにも気づくのが早くなるでしょうし。
否認ファイルはtxtで
さて,否認するリンクが決まったら,Search Consoleのリンク否認ツールで否認ファイルを提出します。
否認ファイルはtxt(UTF-8または 7-bit ASCII)と決まっています。UTF-8がいいんじゃないでしょうか。Windows標準のメモ帳でも「文字コード」で選択可能です。
否認ファイルには,1行に1ドメインor1URLずつ記述していきます。
とにかく「もうこのドメインからはリンク否認したい!」という場合には,上記の最上段のように,
- domain:ドメイン名
のように記述します。URLの否認の場合には,http://からそのままURL名を書けばOKです。
はてなブログのようなサブドメイン制を取っているブログサービスの場合,注意して欲しいのは,
- domain:example5.hatenablog.com
という書き方であれば,当該のサブドメインだけをリンク否認できますが,
- domain:hatenablog.com
という書き方だと,「hatenablog.com」すべてを否認することになってしまいますのでご注意ください。まともなリンクまで否認してしまうと,逆にあなたのサイトの評価が下がってしまいます。
ちなみにアメーバブログのようにディレクトリ型(メインドメインのあとにスラッシュでURLが表示されるタイプのブログサービス)の場合は,ドメインごとの否認は無効です。
- domain:ameblo.jp/example6/
上記のようなドメイン指定を否認ファイルに書き込んでも無効というわけですね。上記のようなディレクトリ型のブログサービスのリンク否認をおこないたい場合は,「ameblo.jp」ごとドメイン否認するか,「ameblo.jp/example6/」のURLを個別に否認するかしか,いまのところ方法がありません。
準備ができたのでリンク否認しましょう…おお?
リンク否認については下記のGoogle公式の解説を読むようにしましょう。
バックリンクを否認する – Search Console ヘルプ
んん?なんかコワいことが書いてありますね。「初心者は手を出すな!」的な。ある意味,正しいと思います。PVが少ないサイトは,そもそもリンクも少ないため,リンク否認の効果はほとんどありません。
リンク否認を考える必要があるのは,100記事ないし継続1年が目安でしょうか。単なる経験則ですが。あとは,記事数にも継続期間にも関係なく「ブログで(わずかでも)不労所得が得たい!」と思う人向けですね。
Google Search Consoleのリンク否認ツールのページ
というわけで,リンク否認をおこなう方は,Google Search Consoleにログインした状態(もしくは上記URLからログイン)で,上記URLから先ほど用意したリンク否認ファイルをアップロードしてください。
注意して欲しいのは,リンク否認ツールで申請したあと,それが反映されるのにしばらく時間がかかるということです。5日の場合もあれば10日の場合もあります。少し気長に待ちましょう。
効果が出れば,ドメインパワーが上がります。ドメインパワーを上げるには,何につけてもPV向上というのが定説ですが,このような方法であなたのサイトやドメインパワーを上げることも可能だということは,サイト運営者として知っておいた方が良い知識だと思います。
まとめ
ブログを成長させていきたい!という場合,自然リンクを獲得していくというのは,ドメインを強くしていくための王道です。そのときに,意図していない不自然なリンクが,あなたの知らない間に大量に付いていて,ドメインの評価が下がるのは本意ではないでしょう。
ここで紹介した方法は,完全な初心者ブログではほとんど効果がないと思いますが,ブログ開設からしばらく経って,「なかなかブログのアクセスが伸びない…」と悩んでいる方は気にした方が良い方法かもしれません。
ただ,本記事に書いている方法で「一気にブログのアクセスが改善しました!」なんてことはないと思います。むしろ,本記事を実践することによって,Google Search Console(ウェブマスターツール)を使うという意識付けや,「自身のサイトがどう評価されているのか?」というSEO的な意識を持つことこそ,自身のサイトやドメインの評価を高めていくきっかけになるのかと思います。
SEOが成功して検索流入が増えたら,次はペルソナ設定です。ブログを訪れてくれた読者に何を伝えれば良いかを考えましょう。上記の記事をご参照ください。
その結果,ブログにおける成果(収益)につながっていきます。収益の上げ方についての具体的な方法は上記の記事に書いております。ご参照ください。
「ブログの書き方」全般については上記の記事をどうぞ。
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