AmazonのFire 7とFire HD 8を徹底比較!どちらを買うべきか?
2020年6月3日に,Fire HD 8(2020)がリニューアルされました。一方,Fire7(2019)は旧バージョンのままで差が大きくなっています。
さて,下記の記事でFire HD 8タブレットの新旧比較を,
さらに下記の記事で,Fire 7タブレットの新旧比較をしています。
しかし,もう一つ気になるのは,AmazonのFire 7(2019)とFire HD 8(2020)はどこが違い,どちらを買うべきか?ということでしょう。
Fire 7(2019)は5,980円,Fire HD 8(2020)は9,980円ですから,価格差は4,000円です。この差は払う価値があるのか?ないのか?比較してみることにしました。
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革新が進んだFire HD 8と停滞するFire 7
とにかく,上記画像の通り「驚きのコスパ」は間違いありません。
通常価格でも,Fire 7が5,980円,Fire HD 8が9,980円ですから,1万円もせずにタブレットが手に入るのです。
家で気軽に使う,子どもに気軽に使わせるには最高のコスパです。
そして,Fireタブレットの現在の印象は,
革新が進んだFire HD 8と停滞するFire 7
これに尽きます。価格据え置きのマイナーチェンジとはいえ,Fire HD 8(2020)は着実な進化を遂げたのに対し,Fire 7(2019)は改良点が少ないままです。安いですが。
両者の差は広がっており,この差に4,000円を出す価値はあると思われます。
スペックで相違点を徹底比較
それでは具体的に,4,000円の価格差はどこにあるのか,スペックを比較してみたいと思います。
Fireタブレット7(2019)8GB/16GB |
Fire HD 8タブレット(2020)32GB/64GB |
|
---|---|---|
価格 | ¥5,980/¥7,980 |
¥9,980/¥11,980 |
ディスプレイサイズ | 7インチ | 8インチ HD |
解像度 | 1024 x 600 (171 ppi) | 1280 x 800 (189ppi) |
カラー | ブラック | ブラック/ブルー/ホワイト |
プロセッサ | クアッドコア1.3GHz,1GB RAM | クアッドコア1.3GHz,2GB RAM |
コンテンツ | 約3000万のエンターテインメントコンテンツ。テレビ、ドラマ、音楽、本、アプリ、ゲームなど | 約3000万のエンターテインメントコンテンツ。テレビ、ドラマ、音楽、本、アプリ、ゲームなど |
オーディオ | モノラルスピーカー,マイク | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク |
Alexa搭載 | Alexa搭載。ハンズフリーモード対応※Showモード非対応 | Alexa搭載。ハンズフリーモード対応 |
ストレージ | 8/16GB | 32/64GB |
USB | Micro USB 2.0 | USB Type-C 2.0 |
microSDカードスロット | あり(256GBまで対応) | あり(1TBまで対応) |
フロントカメラ | フロントカメラ | フロントカメラ |
リアカメラ | +2メガピクセルリアカメラ | +2メガピクセルリアカメラ |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n | デュアルバンド a/b/g/n/ac ※wifi 6(802.11 ax)は非対応 |
バッテリー | 8時間 | 12時間 |
サイズ | 192 x 115 x 9.6mm | 202 x 137 x 9.7mm |
重量 | 295g | 355g |
画面サイズと解像度
Fire 7(Newモデル)は7インチで1024 x 600 (171 ppi),Fire HD 8(Newモデル)は1280 x 800 (189ppi)です。
商品名にも入る「HD」,まずここが違います。いまとなっては,1280 x 800でも高解像度とはいえません。
しかし,1024 x 600となると,歴代iPhoneで言えば「iPhone5/5S/5c/SE」の1136 x 640を下回ります。
iPhone5って,2012年9月発売の機種ですよ…。ただ,Fire 7(Newモデル)は,7インチと画面そのものが大きいので,字が大きくて見やすいという感じもします。
目的によるとしか言いようがないですが,いまどきの高解像度スマホに慣れていて,Web閲覧などに使う場合は,1280 x 800のFire HD 8(Newモデル)ですかね。
プロセッサ
上記のスペック比較表では,Fire 7が「クアッドコア1.3GHz,1GB RAM」,Fre HD 8が「クアッドコア2.0GHz,2GB RAM」となっています。メモリの差が大きいですね。
下記のページではより詳細なスペックが公開されています。
Tablet Device Specifications – Amazon Apps & Services Developer Portal
System on a Chip (SOC) platform
- Fire 7 (2019):MediaTek MT8163V/B
- Fire HD 8 (2020):MediaTek MT8183(予想)
CPU
- Fire 7 (2019):ARM Cortex-A53 (64-bit quad-core, 1.3 GHz)
- Fire HD 8 (2020):4xARM Cortex-A73(2.0GHz)、4xARM Cortex-A53(2.0GHz)(予想)
GPU
- Fire 7 (2019):ARM Mali-T720 MP2
- Fire HD 8 (2020):ARM Mali-G72 MP3 GPU
Fire HD 8(2020)の仕様はまだ公開されていませんが,おそらくFire HD 10(2020)と同等にしたと予想されます。
そうであればですが,ゲームや動画再生については,Fire 7とFire Hd 8は価格差以上の性能性があると言えます。
ストレージ容量
Fire 7(2019)と,Fire HD 8(2020)のストレージ容量と,プライム会員/非会員(クーポンあり/なし)での価格をもう一度まとめてみました。
Fireタブレット7 (2019)16GB/32GB |
Fire HD 8タブレット (2020)16GB/32GB |
|||
---|---|---|---|---|
16GB | 32GB | 32GB | 64GB | |
プライム会員 |
¥5,980 | ¥7,980 | ¥9,980 | ¥11,980 |
非プライム会員 |
¥5,980 | ¥7,980 | ¥9,980 | ¥11,980 |
Fire 7(2019)は8GBと16GB,Fire HD 8(2020)は32GBと64GBの設定です。
上記バージョン違い最安のFire 7の8GB(5,980円)とFire HD 8の16GB(10,980円)がよく比較されるわけですが,ストレージ容量に倍の差があります。
それぞれの大容量モデル(Fire 7の32GB/Fire HD 8の64GB)との価格差は2,000円なのはどちらも同じですね。
ストレージ容量が倍あるということの恩恵も使い方次第ですが,ここも最安モデルで32GBを確保できるFire HD 8に価値がありそうです。
オーディオ
ここも性能差はハッキリしています。Fire 7はモノラルスピーカーですが,Fire HD 8はデュアルステレオスピーカーです。音を聴けばその差は歴然です。
ただ,Fireタブレットで音楽を聴くか?と言われると疑問です。いまはいくらでも安くて高性能なBluetoothスピーカーがあるので,音楽が聴きたければそちらを使うべきでしょう。
バッテリー
ここもかなりハッキリと差が出ています。Fire 7の8時間に対し,Fire HD 8は12時間となっています。
ただ,FireタブレットはWi-Fi専用機であるため,主にいつでも充電可能な屋内での使用になると思われます。
そう考えると,バッテリーの持続時間はそれほど重要ではありません。「何度も充電がめんどう」ぐらいでしょうか。
サイズと重量
ここまでは,Fire HD 8タブレットの方が性能として上であるという項目ばかりでしたが,ここはFire 7タブレットに軍配が上がります。Fire 7は小さいです!軽いです!
特に重量に関しては,Fire HD 8(2020)の355gに対し,Fire 7(2019)は286gと,その差69gとかなりの差があります。
持ったときの感覚はかなりの差でしょう。軽さは正義です。
そのかわり,画面サイズやバッテリーなどは,サイズと重量のトレードオフになります。どちらを選ぶかは用途次第と言えます。
カメラ,Wi-Fiなど意外に差がない項目も
そして,もう一つ確認しておきたいのが,カメラやWi-Fiなど「差がない項目」です。意外に差がないのです。
特に屋内使用での通信速度に係わるWi-Fiが,Fire 7(2016)ではシングルバンドだったのが,Fire 7(2019)でデュアルバンドに対応したのが大きいです。この点では,Fire HD 8に追いつきました。
しかし,Fire HD 8(2020)では,デュアルバンド 802.11acに対応したのが大きいです。acを使いたい人はFire HD 8(2020)ですね。
そしてやはり価格差
もう一度,先ほど貼った価格表を再掲します。
Fireタブレット7 (2019)16GB/32GB |
Fire HD 8タブレット (2020)16GB/32GB |
|||
---|---|---|---|---|
16GB | 32GB | 32GB | 64GB | |
プライム会員 |
¥5,980 | ¥7,980 | ¥9,980 | ¥11,980 |
非プライム会員 |
¥5,980 | ¥7,980 | ¥9,980 | ¥11,980 |
上記の価格表を見るとわかりますが,Fire 7→Fire HD 8は+4,000円です。ストレージ容量アップでも+2,000円です。
やはり,Fire 7(2019)とFire HD 8(2020)の比較は,最後に価格に戻ってきます。性能差に差額を出す価値があるのか,具体的にご自身の使い道を考えてご検討ください。
そう考えると,32GBが欲しいならFire 7(2019)の7,980円に2,000円足して,Fire HD 8(2020)32GBの9,980円にすべきでは?なんてことは考えてしまいますね。いかがでしょうか。
まとめ
本記事では,AmazonのFire 7(2019)とFire HD 8(2020)を比較してみました。
- 画面サイズと解像度(7インチで1024 x 600 (171 ppi):1280 x 800 (189ppi))
- ストレージ容量(小容量モデルで32GB:64GB)
- オーディオ(モノラルスピーカー:デュアルステレオスピーカー)
- バッテリー(8時間:12時間)
上記の4項目では,Fire HD 8タブレットに軍配が上がります。プロセッサ(CPU)にも差があるかもしれません。
- サイズと重量(286gと355g)
- 価格差(最安モデルで5,980円と9,980円)
そして,上記2項目のFire 7タブレットの長所との兼ね合いをどう考えるかですかね。
ご自身に合ったFireタブレットを選ばれることを祈念しております。Amazonプライム会員の登録は下記からどうぞ。
Fire HD 8タブレットの新旧比較,Fire 7タブレットの新旧比較記事もよろしくお願い申し上げます。Fire HD 10も追加となりました。
いったん買う気になったらもう我慢できず、そのまま買いましたw使用感よかったらブログ書きます~
あれ?ホントだ。価格戻ってますね。16日正午前には確かに値下げを目撃したのですが…とりあえず修正します。
むむ…?
今HD8の32GBをポチろうとしてリンク見たところ定価11,980円じゃなかったです(13,480円)。ひょっとしてセール中断…?
いずれもメルトダウンやスペクターの脆弱性の無いCPUですね。
自己レスです。2017モデルのスペックの出典を別記事のコメントで教えていただいたので追記しました。
両方使ってるよさま
コメントありがとうございます。CPUの詳細について情報ありがとうございます。これは旧モデルのお話ですよね?新モデルのCPUも同様なのでしょうか。
CPUが、Fire7はMT8127 32-bit。HD8はMT8163 64-bitで、ベンチマークで1:2の性能差があり、ゲームや動画再生でHD8が圧倒的に有利でスムーズです。3000円差ならHD8一択ですよ。