痴漢に疑われるのは恐ろしい。知識武装はしておいて損はない
2017年6月3日に総武線平井駅での痴漢(と疑われる)事件が発生したというニュースが流れました。
総武線 平井駅で痴漢冤罪の男性が警察に連行される事件発生 電車遅延 6/3 – NAVER まとめ
平井駅 痴漢冤罪騒ぎで電車遅延→無罪の男性の逮捕に乗客が猛抗議!
現時点では,これが冤罪なのか知る術はありませんし,素人が軽々に判断することでもありません。痴漢事件が実際に存在することは間違いありませんし,「痴漢偽装」もあり得ます。女性の立場からすれば,痴漢は恐ろしい存在です。それはよくわかります。
一方で,本件関連で有名な「弁護士三浦義隆のブログ」さまでも紹介されているように,痴漢を疑われた人がビルから転落して死亡するという事故も起きています。この被疑者や過去の事件が冤罪だったかどうかは不明ですが,電車で通勤する人間にとっては他人事ではありません。
三浦弁護士は,上記の記事で,
駅事務室などに同行を求められても絶対に行ってはいけない。
自らの身分を告げる等して平穏に立ち去ることができればベスト。
ということを述べられています。詳しくは上記の記事をお読みください。
さて,話は戻りまして,電車内で痴漢を疑われた場合どうするかです。電車が遅延することは多くの人に迷惑をかけます。警察官に「ほら,みなさんに迷惑がかかるんだから,とりあえず電車を降りて!」と言われて抗えるでしょうか。非常に不安になりました。
そこで,日頃から親交のある弁護士の陸弁(@rickbenflyer )氏に話を聞いてみたところ,大変に参考になる意見をいろいろいただけたので,陸弁氏の許可を得て,知見を共有すべく記事にまとめることにしました。
本来であれば,弁護士でもない民間人の私が書くべき記事ではないということは重々承知していますが,これだけ「誰にでも起こり得る」問題です。知識武装によって,一人でも助かる人がいればという思いで書かせていただきます。
なお,普段の本ブログとはかなり方向性の違う記事になりますが,その点もご容赦ください。
三浦弁護士の「痴漢を疑われても逃げるべきではない理由」から学ぶ
まず,論点の整理として三浦弁護士の「痴漢を疑われても逃げるべきではない理由」から,端的に痴漢を疑われた場合の対処法をまずはまとめてみたいと思います。正確に理解したい方は,必ず下記の記事をご参照ください。
痴漢を疑われても逃げるべきではない理由 – 弁護士三浦義隆のブログ
駅事務室などに同行を求められても絶対に行ってはいけない。
まず,この件についてですが,「駅事務室への同行=私人による現行犯逮捕」となり,後に警察に引き渡されたら,「被疑者を警察に引き渡した」となり適法な逮捕の体裁を整えられてしまうからだそうです。
自らの身分を告げる等して平穏に立ち去ることができればベスト。
そこで,上記の対応が必要になるということです。ここで三浦弁護士が強調されているのは,「逃げる」と「平穏に立ち去る」は明確に区別すべきということです。逃げるということは,逃亡や証拠隠滅のおそれが高く,むしろ逮捕・勾留のリスクが高まると指摘されています。
したがって,身分を明かすなどして,逃亡や証拠隠滅をする必要はなく,必要があれば後日,警察署に出頭するという態度を明確にして,平穏に立ち去るのがベストと解説されています。それが難しければ,次の選択が必要となります。
「その場を動かず弁護士を呼ぶ」
弁護士を呼ぶことによって,上記の「平穏に立ち去る」ということができる可能性が高くなるということです。
「どうせ逮捕された時点で人生終わりだから危険を冒しても逃げた方がいい」みたいなネット通説は誤りだ。正確にいうと、10年前ならある程度正しかったかもしれないが、今は誤りになりつつある。
映画「それでもボクはやっていない」が公開されたのは,ちょうど10年前,2007年1月20日です。三浦弁護士は,この10年で大きく痴漢冤罪を巡る事情は大きく変わり,現在では痴漢を否認していても,最大で20日間にも及ぶ勾留をされることは減ったと述べています。
電車内で痴漢を疑われた場合はどうすればいい?
陸弁氏に聞いたところ,基本的には三浦弁護士と見解は同じだということでした。痴漢を疑われた場合に,まず必要なのは下記の3つのとのことです。
・現行犯逮捕されないだけの証拠集め=目撃者
・任意同行に応じない精神力
・すぐに弁護士に連絡
そして,今回の平井駅の事件の場合,2つ目が問題になります。最終電車に近い時間に電車が遅延することの大変さは,サラリーマン諸氏ならみんな知っていることです。それでも一人で闘えるのか…。
警察官に半強制的に電車から降ろされるのは「任意同行」の限界を超えている
総武線 平井駅で痴漢冤罪の男性が警察に連行される事件発生 電車遅延 6/3 – NAVER まとめ
平井駅 痴漢冤罪騒ぎで電車遅延→無罪の男性の逮捕に乗客が猛抗議!
しかも,事件報道を読んでみると,1つ目の「目撃者」による証言も多数あったにもかかわらず,半強制的に電車から降ろされているという状況のようです。これについて,陸弁氏は下記のような見解でした。
本件、もし半強制的に電車から降ろされたのであれば、任意同行の限界を超えている気がします。限りなくクロに近いグレーです。
なぜかというと,本件の状況で警察官がおこなえるのは,法律的には「任意同行」であって「逮捕」ではないからだということです。ちなみに,上記のまとめ記事では「強制執行」という言葉も出てきますが,これは民事事件で使われる用語で,本件では適切ではないとのことでした。
■覚えておこう■
任意同行=文字通り任意。でも、ちょっとくらいの有形力行使はOK
逮捕=原則として裁判所が出す令状がないとダメ。例外は現行犯(と緊急逮捕)。身柄拘束のための有形力行使OK
→「有形力の行使」が「ちょっと」(ex肩に手をかける)にとどまるなら任意同行って言えるけど、そうじゃないと逮捕になるので、原則として令状がないとダメ。
→例外である「現行犯」にならないよう、目撃者確保は重要。
上記は陸弁氏に整理していただいた「任意同行」と「逮捕」の違いと,「有形力の行使」が認められる範囲です。
本件の現場にいたわけでないのでわかりませんが,被疑者をつり革から引っぺがして抱きかかえて連行したような状況だったのであれば,「有形力の行使」の限界を超えており,間違いなく違法とのことです。半強制的に連行されそうになった場合は,「逮捕ではなく任意同行ですよね?」と訴えるのが良さそうです。
「他のお客さんの迷惑になりますよ?」という説得にどう対応するか
では,半強制的に連行されるのではなく,「他のお客さんの迷惑になりますよ?」という説得の場合にどう対応するかです。この場合の対応策については,
知識武装して、「あなたがた(警察官)は、本来法律上できないこと(逮捕)をやろうとしています。他の乗客に迷惑をかけているのはそちらではないか」ということを警察官にも周りにもアピールすれ場だいぶ気分は楽になるでしょう
ということでした。つまり,「電車を遅延させて他の乗客に迷惑をかけているのは,私(自分:被疑者)ではなく,あなたがた(警察官)ですよ?」という主張をするということになります。逆転の発想ですね。
「本来,法律上できないこと」について,さらに陸弁氏は整理をして,
痴漢をしていないと証言してくれる目撃者がいて「罪を犯したことが明らか」とはいえない→現行犯逮捕できない
令状がない(というか出せない)→通常逮捕もできない
自分は降りる気がない→任意同行としてこれ以上の有形力行使はできない
ということになると解説してくれました。
警察官による「正当な職務執行」とは
さらに,警察官による(不当な)説得が続く場合の理論武装についても教えていただきました。とにかく,「電車を止めている」ということの心理負担は極めて大きいと思われますので,多方面の知識武装が必要です。
「いま説明したように、あなたがた(警察官)にはこれ以上取れる手段はないということです。それにもかかわらず、説得を続けるのは正当な職務執行と言えるのでしょうか。他の乗客に迷惑がかかっています。『できないってわかりながらできないことをやろうとする』というのは国家賠償法上でも違法です。それでも続けるのであれば、これは職務質問ということだと思いますので、あなたの官名・職名・氏名を明らかにしてください。(警視庁)警察職員服務規程に『身分の表示』義務がありますよね。後に弁護士と相談させていただきます」
ちょっと長くなりましたが,国家賠償法と警視庁警察職員服務規程を引用しています。法律名や規定名まで持ち出すかどうかはともかく,上記のような反論の方法があることは知っておいた方が良いと思います。
国家賠償法は下記の通りです。
第一条 国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によつて違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる。
警視庁警察職員服務規程は下記の通りです。
(身分の表示)
第18条 職員は、相手方から身分の表示を求められた場合は、職務上支障があると認められるときを除き、所属、階級、職及び氏名を告げなければならない。
周囲の乗客も巻き込んで,「警察による不当な職務執行には応じない」という状況作りが重要だということでした。その際,努めて冷静にという点が重要だとのことです。努めて冷静にです。
もちろん,こうした知識武装による対応をおこないながら(おこなう前に)一刻も早く弁護士さんを呼ぶことが必要不可欠だということです。知人の弁護士がいればベターですが,弁護士会ないしはTwitterでの呼びかけも方法の一つだとのこと。下記の三浦弁護士の記事も参考になるかと思います。
痴漢を疑われた場合の弁護士アクセス手段をいくつか挙げておこう – 弁護士三浦義隆のブログ
補足:「スマホで片手がふさがっていた」という証拠の立証方法
周りの乗客が無罪(=冤罪)だと警察に伝える!
(冤罪の男性は片手がつり革もう片手がスマホと周りも証言する)
陸弁氏より,もう一つ補足のアドバイスをいただきました。上記の記事の中で,「冤罪の男性は片手がつり革もう片手がスマホと周りも証言する」という主張が出ています。
このように,周囲の目撃者が証言をしてくれればまだいいのですが,いつもそういう目撃者が確保できるとは限りません。そういう場合,普段のスマホでの思わぬ行為が証拠になる場合もあるとのことです。
冤罪立証のために目撃者探しは大事ですが、なかなかうまくいかないこともあります。そういう場合にはLINEやTwitterなどでチャットをしているとタイムスタンプが残るので「片手はふさがっていた」と主張しやすいです。
なるほど!と膝を打ちました。これは覚えておいた方がいいアドバイスです。
まとめ
改めて申し上げますが,本記事の執筆者である私は法律の素人です。それでも,自分自身が痴漢が疑われたときにどう振る舞えばいいのかについて,日頃から親交のある弁護士の陸弁(@rickbenflyer )氏に話を聞いてみたことをまとめてみました。
まず,痴漢を疑われたときの基本的な考え方としては,下記の三浦弁護士の記事をまずはお読みになるべきかと思います。
痴漢を疑われても逃げるべきではない理由 – 弁護士三浦義隆のブログ
痴漢を疑われた場合の弁護士アクセス手段をいくつか挙げておこう – 弁護士三浦義隆のブログ
痴漢冤罪問題は刑事司法問題の縮図だ – 弁護士三浦義隆のブログ
痴漢を疑われた場合にとりあえず必要なことは,陸弁氏も下記の3点だとおっしゃっています。
・現行犯逮捕されないだけの証拠集め=目撃者
・任意同行に応じない精神力
・すぐに弁護士に連絡
その上で,さらに「痴漢を疑われた場合に「電車を降りろ」と言われたらどうすべきか?」について,解説をしていただいたことを自分なりにまとめてみました。
振り返ってみると,本件については「任意同行」と「逮捕」は異なるという点がポイントだということでした。事件発生後に駆けつけた警察官は,被害者の申告があっても,その場では逮捕状がなければ「逮捕」はできないという点が重要だとのことです。「任意同行」には応じる義務はないので,それに抗う方法を教えていただきました。
冒頭でも述べましたが,痴漢を疑われたときに駅事務室について行いってはいけないのは,三浦弁護士も述べるように,「私人(被害者や目撃者など)による現行犯逮捕→警察官への身柄の引き渡し」というロジックが成立するからだということです。「現行犯逮捕」は,逮捕状がなくても唯一例外的に「逮捕」が可能です。これだけは避けなければなりません。
以上,自分に対するメモのようなものですが,情報を必要とする方にご一読いただければと思い,素人ながら弁護士さんに教えていただいたことを自分なりにまとめてみました(本記事は陸弁(@rickbenflyer )氏にも確認していただいています)。少しでもお役に立てば幸いです。
なお,本記事についてはコメント欄で質問をいただいても,当方は法律の専門家ではございませんので,返信できかねることが多いと思います。その点,あしからずご了承ください。
痴漢Gメンのおばちゃんを導入すべき
冤罪も摘発してもらいましょう
女性同士ならできる話もあるはずです
善意第三者さま
昨今の痴漢に関する一連の議論が、余りにも痴漢冤罪に集中している風潮を危惧なさるお気持ちには同意です。実際の痴漢犯罪が冤罪よりも圧倒的に多いこと、今なお痴漢の被害者の多くが泣き寝入りしていることなど、冤罪よりもはるかに大きな被害規模であるはずの問題が、痴漢議論の中で放置され気味な気がします。
無論、逮捕から有罪無罪を決める刑事手続が健全に機能しているとは言い難い現状、女性側の意見すべてを鵜吞みにしてしまうのは危険ですし、それこそが冤罪問題の本質です。しかし数値にばらつきがあるとはいえ、多くの調査が痴漢被害の深刻さを表しています。そもそも犯罪の性質上、正確な統計を取ることが極めて難しいことを考慮に入れ控え目に見ても、社会をあげて対策が必要な問題であることは明白です。
ネット上の議論でも「監視カメラを導入しろ」「男性専用車両つくれ」など、実現性はさておき生産的な意見もある一方、「女は触られて気持ち悪いだけだが男は冤罪で人生終わる」「間違えた女を処罰しろ」「痴漢が嫌なら女性専用車両に乗れ」など極論暴論の嵐で辟易しています。
さて、痴漢に対する危惧は共感しますが、この記事中のあなたのコメントに関しては全く賛同できません。
>私はこのような知識武装が「冤罪の偽装」に使われる点を非常に危惧します
これがあなたのコメントにおける主旨だと思われますが、このような考えは現代の法体系・倫理にそぐわないでしょう。
本記事のようなケースを含む、被疑者の逮捕などの手続きを規定する刑事訴訟法は、公共と人権を侵害しないために細かい決まり事があるわけです。これは善悪問わず、万人に適用されるものです。仮に「悪人に法を用いる権利無し」とするならば、犯行を認めた被告人が罪を軽くするために弁護士を呼ぶことも規制しなければならないのではないでしょうか。
そもそも「法律知識を悪用する」というのは寸借詐欺のような「法の穴を突いて犯罪(迷惑)行為を正当化し、処罰を免れる」ことを言うのであって、記事中の行動を本当の痴漢犯罪者がとったとしても、法に基づいた適正な処置を各方面に求めているだけですので、悪用ではありません。「俺がやったことを適正に捜査して客観的に判断してくれ」と言っているに過ぎないです。(私は無実だという主張を含んでいればこの限りでない)。真犯人だろうが冤罪だろうが同じ条件で逮捕され、捜査され起訴されるべきなのです。
>親告罪としての性質を受け継ぐ以上は、この被害者側に、犯人を特定し易くしてあげることや、状況証拠としての意見を正当に主張できる環境作りが早急課題かと思います。
あとはこれ。親告罪であることと逮捕しやすいことは無関係です。そもそも痴漢は迷惑防止条例違反(非親告罪)の適用の方が多いですし。おそらく「親告罪=被疑者の特定や証言証拠集めなどの捜査を被害者が一部請け負う」と誤解されていると思いますが、被害を受ければ物証はおろかたとえ犯人不明でも告訴可能で、その後は警察が捜査します。簡単に言えば性犯罪における親告罪は、「事件化するかどうかの決定権を被害者が持っている」ということで、他の事件に比べて負担が増すものではありません。現実的には、親告罪に限らず微罪?は何らかの被害申告がなくては捜査され難く、また被害届を警察はなかなか受け取ろうとしませんが。
それでも、女性が勇気を持って性被害を訴えるというのは大変なことです。ですが、だからといって刑事手続きや事実認定などが法を逸脱してまで行われることには反対です。
間違えて被害を訴えてしまった女性に被疑者や周囲が罵詈雑言を浴びせたり威嚇・脅迫したり、強姦などの重罪で事情聴取や下着などの証拠提出を男性警官が担当したり、被害者が間仕切りありとはいえ証言台に立たなくてはならないことなど、被害者にとって苦痛となる要素はたくさんあります。そういった「訴えにくさ」を取り除くことは重要ですが、ぞんざいな刑事手続きが増えることは、社会から巨視的に見ればデメリットのほうが多いです。(真犯人を逃がす、冤罪、不正確な被害様態の認識、不平等への過度な反発etc)
そもそも本記事では身分と所在を明かすことを推奨していますので、犯人の特定に影響を与えておらず、また被害の証言についても、被疑者の身柄の確保とは関係ないと考えます。
色々申し上げましたが、一方で今のところ、実際に申し上げたような施策を全てとれば
>犯罪者がバレないように尻を触り、穏便に立ち去る事が出来れば、証拠は残らず、女性側が泣き寝入りという構図が見え透いています。
というご心配のような状況が容易に起こりうると思います。なのでこのまま冤罪に対する反発で被疑者が過度に保護されるようなことにはなってほしくありません。やはり、事件の客観性を高める根本的な対策が必要だと思います。
警察の立場で言えば、これ以上権限(あなたが言うのがなんの権限かわかりませんが)を増やしてもあんまり意味はないです。警察にはもうキャパがありません。警察が嫌がることは二つあって、
①大した実績にならない仕事が増える
②目撃者や証拠の都合で、立件が難しそうな仕事が増える
現状、痴漢の捜査は2つとも満たします。痴漢を「微罪」と呼ぶように、「痴漢なんかでいちいち捜査してられない」が警察の本音です。暴行や傷害・窃盗でも同じです。だからこそ今の雑な痴漢検挙ルーチンで、捜査負担を民間人に押し付けている側面もあるでしょう。余談ですが学校のいじめが明らかな刑事犯なのに逮捕されずに教師任せなのも同じような理由です。
私はやはり、補助金出してでも第一の証拠となる監視カメラを導入するべきだと思います。乗車率の改善や男性専用車よりもはるかに現実的でしょう。前述の「訴えにくさ」の低減も重要だと思います。
また市民においては、事件発生時、逃亡や暴行などなく落ち着いた様子の場合、被害者被疑者双方に配慮し中立な立場で現場保全と目撃者募集などに協力をすれば、痴漢だけでなく広範な事件の早期解決に役立ちます。これらはつまり、本記事で提唱されているような対処と同じく法律に沿った手続きを支援するものです。
なので「悪用の恐れがあるので知識を頒布するべきでない」というあなたの意見には再度、真っ向から反対しておきます。かえって痴漢という犯罪の減少と社会の成熟を遠ざけるものと断言します。
最後に、男性は女性に、女性は男性に配慮しなければこの件は大きな進展をみることは難しいと思いますが、特に男性が被害様態について真剣に理解し、中立を意識することが鍵になってくると考えています。その意味ではあなたの意志を本当に応援しております。反論する価値もないような内容の薄い中傷コメントをしてる連中よりはあなたのほうが数十倍マシです。同世代の男より
善意第三者様へ
善意とか正義とかを振りかざす方はたいてい偏った視点です。
>悪い奴は、善い行いを悪用します。
>線路をダッシュした人は、逃げて転落死された人は、果たしてシロだったのでしょうか?
これは推定有罪の思想です。
魔女狩り、アカ狩り、ファシズムの思想です。
それがいかに愚かな事か、
この国では義務教育の歴史の授業で学びます。
司法は推定無罪が前提です。
なぜそうなのか、まずその意味を考えてください。
>犯罪者が減ることを願っているばかりですので、そこへの突っかかりは的外れです。
それは司法の役割ではありません。
ここではその議論をしていません。
的外れはあなたです。
男性側がこの程度のオツムだから、冤罪が無くならないんだよ。
まず私は、でっち上げや勘違い、美人局のような輩を対象に、それらを擁護していません。いきなり、妄想でヒートアップしないでください。
以下、肩入れしてると思われるのが嫌だっだのですが、背景を理解してもらいたい為に申し上げます。
私は身内に性犯罪の被害者がいる20代後半の男です。普通のサラリーマンです。
当然フェアな関係を求めたいので、女尊男卑へ誘導しがちな近年の傲慢なフェミニストは嫌いです。
しかし痴漢犯罪に関しては、親告罪の性質を持つ以上、男性側の立場が強くなり過ぎては、悪用する輩が出てきても不思議ではありません。
これは事実です。
魔女狩りという言葉がありましたが、私からすると、男性側のコメントが、本当に心から誠実な思いで書き込まれていることを願うばかりです。
私はそれ以上に疑念を持つことも、批評もしていません。犯罪者が減ることを願っているばかりですので、そこへの突っかかりは的外れです。
痴漢犯罪(被害)が実際どれだけ身近に起こっていて、その手口が陰湿かつ悪質なのかを、どちらの立場でも理解しているからこそ、この男性擁護一辺倒(になりそう)な潮流に、警鐘を鳴らさない訳にいかなかったのです。
もちろん最優先に考えるべきは、その対策と捜査手法でしょうね。令状主義かつ防犯カメラの無い(パブリック)スペースが多過ぎる日本では、犯罪者はウマウマでしょう。
無実を晴らすという立場からも、(合法的な証拠収集のための)捜査権限と手法は早急に確立しなければいけませんね。
ここに書き込んでいる皆さんは其々で正義感をお持ちだと思います。仮に痴漢あるいは冤罪の現場に遭遇した場合、男女問わずその被害者のことを、守ってあげてください。
全車両に防犯カメラつければいいのに。監視される事が嫌な人にカメラなし車両1両くらいつければみんな安心。
追加。とんでもない妄言をコメントの代表かのようにわざわざ挙げているが、こんな世間の流れに阿るような差別主義的な妄言をわざわざ挙げることに大変な疑問を感じる。他の方がすでに正論で反論してくれている。こんなアパルトヘイトを彷彿とさせる妄言を挙げること自体、文責たるあなたがいかに世界基準では遅れた思想であるかを自覚した方がいい。そして日本がいかに人権意識が低い、およそ先進国とはかけ離れた国家であるかを示している。
女様が嫌な思いをすることと、男性の人生や命を天秤にかけた時に、女様の気持ちの方が優先されて当然という異常な風潮。人の命を軽視する後進思想。こんな思想がまかり通るなら、痴漢なんかよりもでっち上げ、妄想、当たり屋の方がはるかに問題だわ。このコメント書いたバカ女は人の命をなんだと思ってんの?
恐ろしい国であることには変わらない。男性が常に女様のご機嫌を伺って、不備がないように気をつかい続けないといけないとか。そりゃ衰退するわ、こんな女尊国家。バカでもわかる。
痴漢をでっち上げた女が微罪で済むのが
おかしい
ブスとババァの体が当たった場合は、不快なんだからこいつらも痴漢として逮捕しろ
こちらも善意からなのですが、自身の見解は差し控えると言いつつ、
追記としてデカデカと掲載していては、同調し肯定しているととられても仕方ないものと思われます。
当人も希望されていたように、コメント欄で公開するに留めるべきでしょう。
自分の狂った主義主張を善意と言い切る狂信者がこの世で一番怖い
その主張のどこが第三者目線なんですかね
私も痴漢呼ばわりされた経験者です。もちろんですが痴漢はしていません。しかし、会社をクビになり家族とも離散です。納得いかなくて自ら調べ回って痴漢のレッテルを晴らしました。
その女性は愉快犯で示談交渉をしてお金を貰うと言う事を繰り返していました。
女性=被害者と世間は思いがちですが、それは最も危険な思いです。警察の方が双方からもっと話を聞いてたらよかったと思います。世間や警察官の方々も偏見で行動に出てほしくありません。
いつも楽しみに拝見しています。
地下鉄駅で登りエスカレーターに乗っていたら、降りるところで前にいた女性(中国人と思われる)がいきなり立ち止まったため、ぶつかってしまったことがあります。
その女性から痴漢呼ばわりされましたが、努めて冷静に帰路につくことにしました。この時も一定の知識を持っており、現場を離れれば現行犯として捕まるリスクが下がると判断したからです。
女性はずっと後をついてきて、山手線内でも周りの乗客に「この人痴漢です!!」と猛アピール。幸い、乗客の方々も「この人逃げてないじゃん」と相手にしませんでした。
その後、乗り換えで降りた駅でもずっとついてきて、駅員にもアピール。駅員は私に声をかけてきましたが、「付きまとわれて困っています」と告げて、そのまま電車に乗りました。
これでようやく解放されましたが、本当に単に運が良かっただけ。危なく人生を棒に振るところでした。
今回の情報を参考に、弁護士の連絡先をいくつかメモリしました。本当にありがとうございました。
>線路をダッシュした人は、逃げて転落死された人は、果たしてシロだったのでしょうか?
こんな魔女狩りみたいな考え方をしている人が「善意」を名乗るんだから恐ろしい
あらゆる犯罪は推定無罪で考えるべきだ
この問題は大きく2つの論点があって
・痴漢犯罪と同様に確からしく痴漢冤罪問題も考えなければいけない
・本件は痴漢冤罪問題というより、第一義的に警察の職権乱用の可能性
どちらの場合も、適切な場で適切に議論される事が重要で、親告罪の性質を考えても、疑わしきは罰せよな現状に深く憂慮し、問題提起されるべきでしょう。
もにもにた様へ
記事に「武装」という言葉が複数書かれていますが、そもそもそのような表現は必要だったのでしょうか。
今回の問題は警察の対応に行き過ぎがあったことであって、被害者や被疑者がどうこうという問題と引き離して述べるべきではないのでしょうか。
あと私人逮捕の件に触れられていません。なぜでしょうか。
記事として中立的な立場で公平に書かれることを今後期待します。
現役弁護士さんのお話として、大変勉強になる記事でした。
明日は我が身としてブックマークさせていただき、万が一の時はこれを見ながら抵抗したいと思います(覚えきれないw)。
まあ、使う機会がないのが一番良いんですけれどもね!ありがとうございました。
正しい知識はあるに越したことはないと思います。正しい知識がある上で議論しましょう
狂言で男性を貶めようとする女性は一定数います(少なくとも2例目撃)。疑わしきを罰する現状では、男性側は自分の人生を守るためにあらゆる手段を取らざるを得ません。
知人に弁護士はいない、社会的にもそんな強気な態度には出れないという一般人がほとんどであり、例えここでこういうことを見たところで連れていかれてしまうのがほとんどでは?
事後処理(連れていかれた場合、その後の対応など)についての方が気になるところではあります。
<痴漢冤罪被害者に対してはとても気の毒に思います〜しかし>
これ、痴漢被害者に「痴漢被害者に対してはとても気の毒に思います〜しかし痴漢冤罪を防ぐためにある程度我慢してください」って言うのを真逆にしただけの無神経な発言だとご自分で分かって言ってます?
<悪い奴は、善い行いを悪用します。>
はい、御堂筋線でお金を巻き上げるために痴漢をでっち上げた女性がいましたね。この女性が告白しなければ娘をもった善良なおじさんは有罪にされてたかもしれませんねー。
<線路をダッシュした人は、逃げて転落死された人は、果たしてシロだったのでしょうか?>
転落死された人をつかまえて痴漢だ!と訴えた人は果たして本当に被害者だったのでしょうか?
痴漢被害者、冤罪被害者双方の不利益を解決する手段を考える必要があることには同意しますが、あなたのように推定有罪の思考を持っている人には正直議論に参加してほしくないです。
弁護士についてですが、時間帯の縛り等もありますが、以下のような保険もありますよ。
https://www.japan-insurance.co.jp/lawyer/
URLが信用出来ない際は「チカン保険」でググってみて下さい。
本来防衛目的の知識武装が悪用される事への危惧を話しているところで、第一加害に使えてしまう包丁と同列で例えてしまうのが、犯罪者側の心理をよく表しているのでは?社会を良くするための議論は歓迎ですが、詭弁と否定し、思考停止するのは有益ではありません。大切な人が被害に遭った経験が無かったりすると、男性側とりわけご自身の保身ばかり考えがちです。広い意見と視野を認めながら、建設的になりませんか。
上記コメントは包丁屋に包丁を売るなと言っているような詭弁。
公開コメント欄に載ればと思った次第でしたが、記事内にまで追記をいただき恐縮です。偉そうに長文を申し訳ありません。
痴漢・冤罪問題解決に向けて、全社会的な対応と取組みが「早急に」必要ですね。犯罪者撲滅と男女双方の安全の為に、様々な視点から論じられて、解決策が洗練されれば、私は嬉しく思います。
当問題を考えるきっかけをくださった、インタビューに基づく貴重な記事に、心より感謝しております。ありがとうございました。
記事の作成お疲れさまでした。
大変読み応えのある記事でしたが、この風潮に気になる点がありますので、コメントさせていただきます。
私はこのような知識武装が「冤罪の偽装」に使われる点を非常に危惧します。
冤罪被害者を減らすことにも役立つでしょうが、
実犯罪者の手段を確立させ、被害者救済を減らしてしまう点が心配です。
犯罪者はその多勢が実はとても賢く、また周到で陰湿です。そんな犯罪者の心理として、彼らがより、リスクを減らす為に、このような知識武装をしないとは感じ得ません。
女性の狂言でない限り、痴漢被害は発生していることは、ほぼ事実です。その際に、女性は第一に被害者側に立つというのが原則かと思われます。やはり、親告罪としての性質を受け継ぐ以上は、この被害者側に、犯人を特定し易くしてあげることや、状況証拠としての意見を正当に主張できる環境作りが早急課題かと思います。
性善説ではなく申し上げますが、犯罪者がバレないように尻を触り、穏便に立ち去る事が出来れば、証拠は残らず、女性側が泣き寝入りという構図が見え透いています。
痴漢冤罪被害者に対してはとても気の毒に思いますし、警察と司法の欠陥ですから、無くさないといけません。しかし、冤罪被害者が発生するほどの痴漢加害者が存在しているのも事実です。
線路をダッシュした人は、逃げて転落死された人は、果たしてシロだったのでしょうか?
悪い奴は、善い行いを悪用します。
拙文で大変恐縮ですが、コメント等として掲載されることを望みます。