2019年6月からの新ピタットプランは下記の記事をどうぞ
auの2017年4月時の新プランはauピタットプランとauフラットプランです
2017年7月14日から,auの新プランである「auピタットプラン」と「auフラットプラン」を開始しました。auピタットプランばかりが注目されていますが,auフラットプランも新プランです。
さらに,2017年9月22日から,auピタットプラン/auフラットプランは,開始当初は対象外だったiPhoneにも適用範囲を広げました。
ただ,新プランであるauフラットプランと,旧プランであるLTEフラットの名称が似ていて混同しがちです。
さらに,新プランであるauピタットプラン/auフラットプランも,旧プランであるデータ定額1~30も,通話部分は「スーパーカケホ/カケホ」という名称を共有するので,さらに混同しがちです。複雑な名称の付け方は,わざとでしょうか?
というわけで,本記事では,新プランであるauピタットプランのメリットとデメリット,さらに新プランと旧プランの比較と整理を中心に,できるだけわかりやすくご紹介していきたいと思います。
先に結論を書いておくと,新プランであるauピタットプラン/auフラットプランがもっとも有利なのは,前回の機種変更・新規契約から既に24ヶ月経過した端末(iPhone/Androidとも)を使っている方です。ここが重要です。
auピタットプランの1,980円/月はやや誇大広告気味
auピタットプランの広告で目に付くのは,1,980円/月という料金表示です。実はこれはやや誇大広告気味です。
- 1,980円/月になるのは,新規契約/機種変更時に申し込むと適用される「スマホ応援割」の割引込みなので,契約翌月から1年間だけ
- auピタットプランは,料金従量制であるため,月間データ利用料が1GB未満の場合だけ
- 契約から1年間1,000円/月割引の「スマホ応援割」は,AndroidもiPhoneもOK
というわけで,本当は下記のバナーの見出しの2,980円/月が本当は正しいわけです。
さらに,1,980円/月は1年間限定で,しかも1GBしばりです。罠が多いですね。
2018年6月1日から「スマホ応援割」に
【スマホ応援割】
■受付期間:2018年6月1日~
■適用条件:機種変更・新規契約と同時に「auピタットプラン(スーパーカケホ/カケホ)」、「auフラットプラン(スーパーカケホ/カケホ)」にお申し込み
というわけで,1年間1,000円/月を割り引くスマホ応援割ですが,これは上記の通り,「機種変更・新規契約と同時に「auピタットプラン(スーパーカケホ/カケホ)」、「auフラットプラン(スーパーカケホ/カケホ)」にお申込み」が条件となっています。
ビッグニュースキャンペーンでは対象となっていた,auピタットプラン(シンプル)とauフラットプラン(シンプル)は,スマホ応援割では対象外ですのでご注意ください。
スマホ応援割については,下記の記事で詳しく解説しております。
本記事を最後までお読みいただければわかりますが,旧プラン(特にLTEプラン+LTE NET+LTEフラット)は,新プランと比べても意外に優秀です。
新プランであるauピタットプランとauフラットプランは通話もデータもLTE NETも込み
新プランで評価できるのは,この点です。従来の旧プランでは,月額料金は少なくとも3種類の合算で計算されていました。
- 基本料金:カケホ/スーパーカケホ/LTEプラン
- ネット接続料:LTE NET
- データ定額料:データ定額1~30/LTEフラット
この3種類を合算して一括で料金表にしたのが,新プランであるauピタットプランとauフラットプランになります。
しかし,通話スタイルはやはり3タイプから選ぶ
ただし,通話スタイルに合わせてやはり,スーパーカケホ/カケホ/シンプル(旧プランのLTEプランに相当)は選ぶようになっています。あまりシンプルになりきれてないのでは?!
auピタットプラン(シンプル)は1GB未満時だけauスマートバリュー割引が適用されない
しかも,冒頭にも示した上記の1,980円/月の画像は,下記のプランを選択した場合の支払いイメージとなっています。
「auピタットプラン」のお支払いイメージ
「auピタットプラン(スーパーカケホ)」+「誰でも割」+「スマホ応援割」+「auスマートバリュー」適用時
auピタットプラン(スーパーカケホ)よりも基本的に安いはずのauピタットプラン(シンプル)があるわけですので,そちらの方を前面に押し出せば良いのでは?と思うのですが…。
実は,auピタットプラン(シンプル)は,月間データ利用料1GB未満の場合に限り,auスマートバリューによる500円/月が適用されません。また,auピタットプラン(シンプル)は「スマホ応援割」も適用されません。二重苦です。
データ利用量 | auピタットプラン (スーパーカケホ) |
auピタットプラン (カケホ) |
auピタットプラン (シンプル) |
---|---|---|---|
~1GB | 1,980円/月~ | 2,980円/月~ | 2,980円/月~ |
~2GB | 2,980円/月~ | 3,480円/月~ | 3,480円/月~ |
~3GB | 3,480円/月~ | 4,480円/月~ | 3,980円/月~ |
~5GB | 4,480円/月~ | 5,480円/月~ | 4,980円/月~ |
5GB超~20GB | 5,480円/月 | 6,480円/月 | 5,980円/月 |
こんな感じになるわけですね。auピタットプラン(シンプル)は,「スマホ応援割」の対象外ですので,auピタットプラン(スーパーカケホ)より一部で高くなると言う逆転現象が起こっています。
ただし,上記の逆転現象が起こるはスマホ応援割適用の1年間だけで,auピタットプラン(カケホ/スーパーカケホ)は2年目からは1,000円(税別)高くなります。あと,auスマートバリューがないと,~2GBまでは500円,~3GBからは1,000円高くなります。
一応,2年目以降に1GB以上を使うなら,auピタットプラン(シンプル)が安くなることになります。しかし,従量制プランでデータ利用料を気にしながら,使うのは得策でしょうか?auフラットプランと比較してみる必要があるでしょう。
auフラットプランは安いの?
上記はauフラットプラン(スーパーカケホ)の場合です。すでにauスマートバリューによる割引を計算した額になっています。
つまり,先ほどのauピタットプランの~20GBと条件をそろえて示すと下記の通りとなります。
データ利用量 | auフラットプラン (スーパーカケホ) |
auフラットプラン (カケホ) |
auフラットプラン (シンプル) |
---|---|---|---|
20GB | 4,500円/月 | 5,500円/月 | 4,000円/月 |
30GB | 6,500円/月 | 7,500円/月 | 6,000円/月 |
ピタット20GB | 5,480円/月 | 6,480円/月 | 4,980円/月 |
最下段がauピタットプランの「5GB~20GB」です。auピタットプランで5GB以上使うなら,auフラットプランの20GBの方が安いことがわかります。
ただし,上記はスマホ応援割適用の1年間だけで,2年目からは1,000円(税別)高くなります。あと,auスマートバリューがないと,auフラットプランは20GBでも30GBでも1,000円高くなります。
旧プラン(データ定額1~30/LTEフラット)とも比較してみましょう
スマートフォン 料金プラン一覧 | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
改めて旧プランとも比較してみましょう。
- 新プラン:auピタットプラン(スーパーカケホ/カケホ/シンプル)
- 新プラン:auフラットプラン(スーパーカケホ/カケホ/シンプル)
- 旧プラン:スーパーカケホ+LTE NET+データ定額1~30
- 旧プラン:カケホ+LTE NET+データ定額1~30
- 旧プラン:LTEプラン+LTE NET+LTEフラット
auの新旧プランを整理すると,上記の通りとなります。先ほども言いましたが,新旧プランで同一名称を使っている部分があるため,極めて混同しやすくなっています。
では,au新旧プランを,auスマートバリュー適用時と非適用時に分けて比較してみます。旧プランは基本プラン+LTE NET+データ定額料込みの金額です(税別)。
表作成の都合上,旧プランの「カケホ/スーパーカケホ」は「データ定額」,「LTEプラン」は「LTEフラット」と表示しています。
auスマートバリュー適用時
データ利用量 | スーパーカケホ | カケホ | シンプル |
---|---|---|---|
auピタットプラン5GB | 4,480円/月~ | 5,480円/月~ | 4,980円/月~ |
auピタットプラン20GB | 5,480円/月 | 6,480円/月 | 5,980円/月 |
auフラットプラン20GB | 4,500円/月 | 5,500円/月 | 5,000円/月 |
データ定額5 | 5,590円/月 | 6,590円/月 | ― |
データ定額20 | 6,590円/月 | 7,590円/月 | ― |
LTEフラット(7GB) | ― | ― | 5,524円/月 |
こうしてみると,auピタットプランの5GBが安いように見えますが,スマホ応援割で12ヶ月間1,000円OFFのゲタを履いていますので,新プラン(auピタット/フラット)は1年後に1,000円/月高くなります。シンプルはスマホ応援割対象外ですので,1年後もこのままです。
さらに,もう一つ重要な点は,旧プランはいずれも毎月割が適用されるという点です。毎月割はたとえば,2017年7月18日現在でGalaxy S8の新規契約の場合,1,710円/月です。データ定額5/20と,LTEフラットの場合,1,710円/月が上記の表の旧プランの額から引かれるわけです。
さらに言えば,新プランが適用できないiPhone7の128GBの新規契約だと,毎月割はなんと2,850円/月です。上記表の旧プラン額から引いてみてください。旧プラン…安いですよね?
ただし,毎月割は解約すると消滅しますので,24ヶ月維持しない場合は,auピタットプラン/auフラットプランもありかと思います。
auスマートバリュー非適用時
データ利用量 | スーパーカケホ | カケホ | シンプル |
---|---|---|---|
auピタットプラン5GB | 5,480円/月~ | 6,480円/月~ | 5,980円/月~ |
auピタットプラン20GB | 6480円/月 | 7,480円/月 | 6,980円/月 |
auフラットプラン20GB | 5,500円/月 | 6,500円/月 | 6,000円/月 |
データ定額5 | 7,000円/月 | 8,000円/月 | ― |
データ定額20 | 8,000円/月 | 9,000円/月 | ― |
LTEフラット(7GB) | ― | ― | 6,934円/月 |
どうしてもauスマートバリューを適用できないという場合は,上記の金額になります。こちらも,ポイントは新プランがスマホ応援割の1年間だけ1,000円OFFの罠と,旧プランなら毎月割適用でしょう。
意外と優秀な旧プラン(特にLTEプラン)
この比較を見てみると,旧プランは意外に優秀です。しかも,旧々プランにあたる「LTEプラン+LTE NET+LTEフラット」が特に経済的であることがわかります。
もうご存じの方も少ないかもしれませんが,LTEプランは,下記の通りau携帯電話宛の無料があるため,家族分以外は完全に「はなした分だけ」かかるauピタットプラン(シンプル)/auフラットプラン(シンプル)より優秀です。
LTEプラン
au携帯電話宛
1時~21時は無料
21時~翌1時は30秒/20円
auピタットプラン(シンプル)
国内通話は話した分だけお支払い
20円/30秒の国内通話料(注3)が別途かかります。
家族間の通話は無料です。
比較してみると差は明らかですね。
2018年2月以降は新プランと旧プランの変更はできません
2017年7月14日以降に端末を購入した場合、2018年2月以降、「auピタットプラン/auフラットプラン」とその他の料金プランとの間のプラン変更はできません(機種購入を伴う変更を除く)。
これも重要な点です。新プランであるauピタットプラン/auフラットプランがもっとも有利なのは,前回の機種変更・新規契約から既に24ヶ月経過した端末(iPhone/Androidとも)を使っている方です。
そもそも,新プランであるauピタットプラン/auフラットプランを選択した時点で,毎月割を放棄することになりますので,新プラン→旧プランの変更は意味がありません。
もちろん,機種変更・新規契約と同時に「auピタットプラン」に申し込みをすると,1,000円OFF/月のスマホ応援割が適用されますが,1年間だけです。2年間有効な毎月割よりも不利です。
本記事も参考になさった上で,毎月割まで考慮してプランを選択されることを強くオススメいたします。
また,3G化やガラホ化など,持ち込み機種変更による維持費削減をする場合は,2018年2月以降は,auピタットプラン/auフラットプランからはその他のプランに変更できなくなりますので,auピタットプラン/auフラットプランは避けたいところです。しかし,近いうちに旧プランの新規受付終了が来そうですが…。
auピタットプラン/auフラットプランは2018年4月からテザリング有料化?
2017年7月14日のauピタットプラン/auフラットプラン開始時点では,2018年3月末までは,auピタットプラン加入者は全員テザリングオプション(500円/月)が無料とされています。
しかし,逆に言えば,2018年4月1日からはテザリングを有料化(500円/月)する可能性があるということです。テザリング無料継続は検討中とのことですが,これも新プランであるauピタットプラン/auフラットプランのリスクの一つですね。
まとめ
冒頭のこの画像ですが,看板に偽りあり(誇大広告気味)だということを申し上げてきました。
- 1,980円/月になるのは,新規契約/機種変更時に申し込むと適用される「スマホ応援割」の割引込みなので,契約翌月から1年間だけ
- auピタットプランは,料金従量制であるため,月間データ利用料が1GB未満の場合だけ
- 契約から1年間1,000円/月割引の「スマホ応援割」は,AndroidもiPhoneもOK
- 「スマホ応援割」は,ビッグニュースキャンペーンとは異なり,auピタットプラン(シンプル)とauフラットプラン(シンプル)は適用対象外
という点があるからです。しかも,新プランと旧プランを比較してみると,毎月割が適用可能な分,旧プラン(特にLTEプラン+LTE NET+LTEフラット)がなかなか優秀だという点を指摘しました。
特に重要な点として,いま,iPhoneだけでなくAndroidであっても,毎月割が残っている方は,新プランであるauピタットプラン/auフラットプランにあわてて変更しないでください。損をする可能性が高いです。
新プランであるauピタットプラン/auフラットプランがもっとも有利なのは,前回の機種変更・新規契約から既に24ヶ月経過した端末(iPhone/Androidとも)を使っている方です。
結論として,新たに機種変更・新規契約(MNP含む)される方は,本記事も参考になさった上で,毎月割まで考慮してプランを選択されることを強くオススメいたします。
auを契約するなら,頭金(手数料)がかからないauオンラインショップがオススメです!
コメントを残す