2020年旅券冊子のデザインに「富嶽三十六景」
2020年3月を目処にパスポートのデザインを刷新したものが発給開始されるとのことで,「2020年旅券」と呼ばれています。
新しいパスポートでは,江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎による名所木版画集「富嶽三十六景」のデザインが用いられます。
Q5 「冨嶽三十六景」のうちどの作品が使用されることになったの?
A 10年旅券は表紙を除き54ページあり,裏表紙,人定事項ページ,ICページ等を除く査証欄等の48ページに「冨嶽三十六景」の図柄を見開き2ページで一作品使用することとし,24作品を選びました(5年旅券では32ページに16作品)。
といっても,46作品(実は『富嶽三十六景』は36作品ではなく46作品ある)全てが使用されるわけではなくて,そのうちの24作品が使われるそうです。冒頭に挙げた12作品と…
残りはこちらの12作品ですね。
パスポートの査証欄の背景が富嶽三十六景に
こんな感じで,パスポート査証欄の背景が富嶽三十六景のデザインになるそうです。
Q1 なぜ旅券のデザインを変えるの?
A 旅券は,新たな偽変造対策を採り入れるために定期的にセキュリティの仕様を更新しており,今回のデザイン変更もセキュリティ更新にあわせたものです。
なぜこの新デザインだと,偽変造対策になるのかというと,
4 各ページを異なるデザインとすることは偽変造対策にも有益であり,次期パスポートは,2020年東京オリンピック・パラリンピックを念頭に,その前年の2019年度中の導入を目指しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003309.html
各ページが異なるデザインだと偽変造しにくいとのことです。また,2020年夏の東京オリンピックも意識されてこの時期を目指していたようですね。外国人の方には無関係な気もしますが…。
2020年旅券サイトには「旅券の歩み」というPDFも
2020年旅券サイトには「旅券の歩み」というPDFも掲載されています。これがまた味わい深いです。ぜひどうぞ。
まとめ
2016年5月18日の報道発表から長らく待たされましたが,いよいよ2020年旅券の発給開始が決まったというニュースでした。
ただ,パスポートは10年で取得している人がほとんどでしょうから,更新したばかりの人は新デザインになるまで10年近くかかるのが残念なところです。
希望して手数料を払えば,新デザインに交換してくれるとかの措置もあるといいんですけどね。続報に期待したいところです。
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