さすがにおかしいと気づいたのか2台以上購入が必須となりました
ケータイ乞食にとっては,MNPや機種変更を2回線,3回線まとめてするのが常識になっています。それはなぜか? ドコモだけではありませんが,各キャリアは「家族丸ごと引き抜こう」という施策として,複数回線の契約にボーナスを付けるというのがここ数年のケータイ業界のトレンドだからです。
そして,この「複数回線の契約」に関するキャンペーンは,ドコモ・au・ソフトバンクそれぞれやっているわけですが,2017年3月31日までドコモでは「単独でも家族まとめて割」の対象となるという変なことをしていました。下記はその記録です。
適用条件・還元方法(これは2017年3月31日までの条件です)
1.~4.をすべて満たした翌月の請求分(条件を満たした当月のご利用分)の料金を減額いたします。新規(追加)契約、他社からのりかえ(MNP)の場合、1回線の場合でも1.~4.の適用条件をすべて満たした翌月の請求分(条件を満たした当月のご利用分)の料金を減額いたします
ただ,さすがにおかしいと気づいたのか,2017年4月1日からの家族まとめて割では,2代以上購入が条件となりました。…って当たり前ですね。単独購入でもOKだと,家族まとめてでも何でもありません。2017年4月1日からの条件は下記の通りです。
同時に同一店舗で2台以上ご購入の場合:その場でお値引き
対象機種ご購入時に、対象の全回線が以下の1.~3.をすべて満たす場合、対象機種購入代金をその場でお値引きいたします。
1. 「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」「カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)」「データプラン(スマホ/タブ)」のいずれかをご契約いただくこと(2年定期契約型プランもしくは、「ハーティ割引」が対象となります。)
2. 「シェアパック」「シェアオプション」のいずれかをご契約いただくこと。
3. 1.および2.を満たす同一シェアグループ内のほかの回線のいずれかと、同一店舗において、同時に対象機種をご購入いただくこと
2017年3月31日までの「家族まとめて割」では,シェアパック10以上が条件でしたが,2017年4月1日からの「家族まとめて割」では,この条件がなくなり,シェアパック5でもOKとなりました。同一シェアグループ内に回線がなければならないという点だけご注意ください。
そして,もう一つの大きな変化は,2017年4月1日から「新規契約の場合」という条件がなくなり,機種変更の場合でも新たにシェアグループに追加すれば「家族まとめて割」の適用がOKになりました。
還元時期のイメージ
一番わかりやすいのは同時に同一店舗購入で,その場で値引きとなります。もしくは,2017年4月1日から2017年5月31日のキャンペーン実施期間中にばらばらに買っても適用になります。その場合は,2台以上購入が成立した翌々月に請求書還元(月々の利用料金から差し引かれる)となります。ばらばらに購入する場合の条件は下記の通りです。
上記以外で2台以上ご購入の場合:請求書還元
対象の全回線が以下の4.~6.をすべて満たした翌月の請求分(条件を満たした当月のご利用分)の料金を減額することにより還元いたします。
4. 実施期間中にご本人の回線および別回線で対象機種をご購入いただき、ご購入時に1.の適用条件を満たすこと
5. 対象機種の2台目以降の購入月をそれぞれ起算月として、2か月後の1日を経過した時点で、1.および2.のプランを契約しておりご本人の回線と4.の適用条件を満たす回線が同一シェアグループに加入していること
6. ご購入時にご本人および4.の適用条件を満たす回線の方から本割引適用を希望する旨のお申出があること
ただし,台数にはカウントされるものの割り引かれない対象外機種あり
あと,対象外機種に注意してください。Androidスマートフォンだと,Hシリーズ以前の機種(例:SH-01Gなど)は対象外となります。MONO(MO-01J)のような廉価端末もカウントはされますが割引対象外です。
<2台以上ご購入の計上対象、割引対象となるもの>
iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE
Hシリーズ以降のXiスマートフォン(一部機種を除く)
<2台以上ご購入の計上対象となるが割引対象外となるもの>Hシリーズ以降のXiスマートフォン一部機種 (MONO MO-01J、arrows Fit F-01H、Disney Mobile on docomo DM-01H、Nexus 5X)
らくらくスマートフォン3 F-06F
iPad、iPad mini4、iPad Air2、12.9インチ iPad Pro、9.7インチ iPad Pro
Hシリーズ以降のXiタブレット
<2台以上ご購入の計上対象外、割引対象外となるもの>Hシリーズ以前の機種
対象外機種かなり多いですね…。ただ,端末購入サポートの対象機種でも,上記で対象となるとなっていればOKです。たとえば,iPhone6S/6S+/SEは,新規とMNPだと端末購入サポートの対象ですが,家族まとめて割が適用可能です。端末購入サポート機種については下記をどうぞ。
ドコモの端末購入サポートでXperia X Compactが値下げで機種変更でも一括0円が狙える!iPhone6Sも一括!
iPhone7を狙う!
ドコモでは投げ売りとまではいきませんが,2017年1月20日から最新機種であるiPhone7の月々サポートを増額して,実質価格を引き下げてきました。下記は新規契約の場合になります。2017年4月1日以降の「家族まとめて割」なら機種変更でもOKですよ!
機種名 | 定価 | 家族まとめて割 | 月々サポート | MNPと新規実質 |
---|---|---|---|---|
iPhone 7(32GB) | ¥82,296 | ¥-5,184 | ¥-66,744 | ¥10,368 |
iPhone 7(128GB) | ¥93,960 | ¥-5,184 | ¥-66,744 | ¥22,032 |
iPhone 7(256GB) | ¥105,624 | ¥-5,184 | ¥-66,744 | ¥33,696 |
iPhone 7 Plus(32GB) | ¥96,552 | ¥-5,184 | ¥-67,392 | ¥23,976 |
iPhone 7 Plus(128GB) | ¥108,216 | ¥-5,184 | ¥-67,392 | ¥35,640 |
iPhone 7 Plus(256GB) | ¥119,880 | ¥-5,184 | ¥-67,392 | ¥47,304 |
この引き下げを,先ほどの「家族まとめて割」の単独適用と組み合わせて計算したのが上記の表です。月々サポート適用なので,実質価格です。iPhone7は先にも述べましたが,「家族まとめて割」の対象機種です。
端末購入サポート適用のiPhone6S新規契約なら単独でもかなりお安い!
「旧機種イヤだ」という声がすぐに聞こえてきそうですが,Appple Payをそれほど使わないなら,まだまだiPhone6Sも現役ですよ。
機種名 | 定価 | 端末購入サポート値引き | 家族まとめて割 | MNPと新規 | 解除料 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone 6S(16GB) | ¥93,312 | ¥-77,760 | ¥-5,184 | ¥10,368 | ¥38,880 |
iPhone 6S(32GB) | ¥69,984 | ¥-54,432 | ¥-5,184 | ¥10,368 | ¥27,216 |
iPhone 6S(64GB) | ¥99,792 | ¥-84,240 | ¥-5,184 | ¥10,368 | ¥42,120 |
iPhone 6S(128GB) | ¥99,792 | ¥-71,928 | ¥-5,184 | ¥22,680 | ¥35,964 |
iPhone 6S Plus(16GB) | ¥99,792 | ¥-84,240 | ¥-5,184 | ¥10,368 | ¥42,120 |
iPhone 6S Plus(32GB) | ¥81,648 | ¥-53,784 | ¥-5,184 | ¥22,680 | ¥26,892 |
iPhone 6S Plus(64GB) | ¥99,792 | ¥-71,928 | ¥-5,184 | ¥22,680 | ¥35,964 |
iPhone 6S Plus(128GB) | ¥99,792 | ¥-59,616 | ¥-5,184 | ¥34,992 | ¥29,808 |
iPhone6SがMNPと新規の場合,端末購入サポート適用なので,上記は一括価格です。機種変更の場合は月々サポートなので,実質価格になります。
もちろん,一括だからといって,14ヶ月以内にシェアパックやパケットパックを外したり,回線解約したりすると,一番右の解除料がかかる制限はあります。それでも,先ほどのiPhone7との差額は,一度,検討の余地があるのでは?と思います。
端末購入サポートの詳細については下記をどうぞ。
さらに下取り増額中!
ころころ変わるドコモの下取り施策ですが,iPhone5Sが狙い目です。発売から4年が経過する端末に,15,000円の値付けは大きいです。在庫持っている方,いままでiPhone5Sを使い続けてきた方,どこかから安く仕入れられる方には朗報です!!
iPhone5Sを下取りに出せば,さらに支出をおさえられます。これはなかなかお得なタイミングだと思われます。
まとめ
「家族まとめて割」という名称なのに,まとめてでなくても大丈夫(単独購入適用)という意味不明なことは,ドコモもようやく目が覚めたのか2017年4月1日からやめました。
その一方で,
- シェアパックの条件緩和(シェアパック5でもOK)
- 機種変更も対象に(端末購入時にシェアグループ加入の場合)
という2点の条件緩和をおこなったことは,ユーザー目線では高く評価できます。割引施策をうまく使って,お得なケータイライフを送りたいものです。
ケーコジさま
コメントありがとうございます。たしかにお店にそれをやられると,施策の意味が無いですね…。ドコモから指導を入れてもらえないものでしょうか?
家族まとめて割1台で効いてもお店側は2台じゃないと割引してくれない件(´;ω;`)ブワッ
結局お店の一括価格によるのであまり意味がなさそうですね・・
あえりあさま
コメントありがとうございます。ツッコミどころ満載の条件ですよね(笑)。ご指摘の通り,維持費減のためのシェアパック大作戦,シェア5で減額が痛いです。特価BLの対象外である機種変を回して,何とか維持費削減を狙いたいところです。
自分も「家族まとめてじゃないじゃん!」って同じ突込みしました。
ドコモの月サポ、シェア5にすると減額ってのが
地味に痛いですよね・・・
これがなければ、MVNO並みでいけそうなんですけどね。
まあ、いずれにしろ特価BLが明けないとなんともならないですがw